ねこログ

2児のパパ&主夫で外国語講師をしています。趣味の語学学習や子育て、簡単な男の料理、お菓子作り、家事の悩みや工夫、ライフハックなど色々と書いた雑記ブログです。

スペイン語のレッスン No. 32 : 【パスポートをなくしました!!!】

 みなさんは海外旅行中に『やっべ〜!』と言う様な状況に陥ってしまったことはありますか?

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私も今ざっと考えただけでも:

 ①クレジットカードや運転免許証などが入っているカードケースをなくしてしまった。

 ②食中毒になった。

 ③車をぶつけた。

 ④治安が悪い地域に足を踏み入れてしまった。

などから、『ズボンのチャックを閉め忘れたまま外出をしてしまった』や『間違えて女子トイレに入ってしまった』...など色々際どい経験を海外でしてきました。

 で、なるべくお世話になりたくはないのが警察や救急・消防...  ですが、やはりトラブルに巻き込まれてしまった時には、彼らに助けを求めるのがベストでしょう。

 そうなってくると、『一体何が起きて、どうなったのか』を説明する必要が生まれてきます。

 

スペイン語の直説法点過去『OOしました。』

 はい、と言うわけで、この課では過去の出来事を他人に詳しく説明するときに必要な、過去形をマスターしていきましょう。スペイン語には過去を表現する方法が何通りかあるのですが、今回はそのうちの一番オーソドックスな、日本語で言う『OOしました。』的な過去形、直説法点過去と言う過去形です。まあ、詳しく説明を始めるとキリがないので、日本語にすると『OOしました。』みたいな形とだけ覚えておきましょう。

 それでは実際に、-ar動詞、-er動詞、-ir動詞の規則動詞の過去形(直説法点過去)の語尾をそれぞれ代表的な動詞を使って見て行って見ましょう。

 

 

-ar動詞の規則動詞の過去形(直説法点過去)の語尾

pasar 

(通る、生じる、合格する、渡す)

yo

pasé

nosotros

nosotras

pasamos

pasaste

vosotros

vosotras

pasasteis

él, ella,

usted

pasó

ellos, ellas,

ustedes

pasaron

 

-er動詞の規則動詞の過去形(直説法点過去)の語尾

perder 

(失う、なくす、浪費する、乗り遅れる、負ける)

yo

perdí

nosotros

nosotras

perdimos

perdiste

vosotros

vosotras

perdisteis

él, ella,

usted

perd

ellos, ellas,

ustedes

perdieron

 

-ir動詞の規則動詞の過去形(直説法点過去)の語尾

abrir 

(開く、開ける、開業する)

yo

abrí

nosotros

nosotras

abrimos

abriste

vosotros

vosotras

abristeis

él, ella, usted

abr

ellos, ellas

ustedes

abrieron

 


10分スペイン語会話 第32課『パスポートをなくしました』スペイン語講座 入門・初級 編

語尾変化の特徴:

過去形(直説法点過去)の語尾の特徴:

①主語が『yo(私は)』の時と、『él(彼は), ella(彼女は), usted(あなたは)』の時に、一番最後の母音(-é, -í, -ó)と言う具合にアクセントがつきます。

なので、例えば上の例で使われている-ar動詞『pasar』は:

『paso(パーソ)』とすれば、『私は通ります。』

なのに対して、

『pasó(パソー)』にすると、『彼/彼女/あなた/それは通りました。』

と言う意味に変わるんですね〜。

 

『-er動詞』の語尾変化と『-ir動詞』の語尾変化が全く同じになります。

比較して見ましょう。

 

perder:perdí, perdiste, perd, perdimos, perdisteis, perdieron 

abrir:    abrí,  abriste,   abr,    abrimos,   abristeis,   abrieron

ね!

 

③それから、主語が nosotros, nosotras(私たちは) の時、-ar動詞と-ir動詞の語尾が現在形(直説法現在)と同じですね。

なので、上の例で使われている-ar動詞『pasar』と-ir動詞の『abrir』は:

『pasamos』は『①私たちは通ります(現在形)。』と言う意味と『②私たちは通りました(過去形)。』の両方の意味になり、また、

『abrimos』は『①私たちは開けます(現在形)。』と言う意味と『②私たちは開けました(過去形)。』の両方の意味になります。どちらの意味になるかは文脈から判断する形になります。

 

過去形(直説法点過去)の否定文と疑問文:

否定文は動詞の前に『no』を入れるだけです。

 それでは、ちょっとスペイン語訳の練習をしてみましょう。あなたは今スペインの空港の椅子に腰をかけて、フライトを待っています。あなたの反対側の椅子にはチャックが開いたバッグが置いてあります。そのバッグの持ち主が、トイレから戻ってきて(って、空港で自分の荷物を置きっぱなしにしてトイレに行くなんて非常に危険ですので、やめましょう)、自分のバッグのチャックが開いていることに気がつきました。そしてあなたのことをジロジロと怪しげな雰囲気でみています。そこで以下の様に言って見ましょう!

例文①:『私はあなたのバッグを開けませんでしたよ。』

そんなことを言う方が余計に怪しいですが、それはさておき、さあ、どうなるでしょうか?ヒント:『あなたのバッグ』はスペイン語で『su bolso』

模範解答は↓

5

4

3

2

1

模範解答は Yo no abrí su bolso. になります。ここはあえて『私は』と言う意味の『yo』を強調して言うと、『私じゃないですよ』と言うのを強調することができます。

 

それでは今度は疑問文です。

疑問文①:『はい/いいえ』で答える疑問文は、質問になる部分を『¿ ?』で囲み、語尾をあげて発音するだけです。

例文②:『(君は)試験に合格したかい?』はスペイン語でどうなるでしょうか?

ヒント:『試験に合格する』はスペイン語で『pasar el examen』

模範解答は↓

5

4

3

2

1

模範解答は ¿Pasaste el examen? になります。

ちなみに、『¿Pasaste el examen?』と聞かれて、『いいえ、試験に合格しませんでした。』と言う場合はどうなるでしょうか?

模範解答は↓

5

4

3

2

1

模範解答は No, no pasé el examen. になります。el examen を 『それ』と言う意味の『lo』に変えてしまって、『No, no lo pasé.』としてもOKです。

 

疑問文②:『いつ』や『どこ』『なに』などの疑問詞を使う疑問文は基本的にはその疑問詞を文頭において、疑問文を『¿ ?』で囲みます。

例文③:『何があったんですか?』『何が起こったんですか?』

ヒント:必要な単語は2つだけで、動詞は『pasar』

模範解答は↓

5

4

3

2

1

模範解答は ¿Qué pasó? になります。

 

それでは、

例文④:『あなたはお財布をなくしたんですか?』

スペイン語でどうなるでしょうか?

ヒント:『あなたのお財布をなくす』はスペイン語で『perder su cartera』

模範解答は↓

5

4

3

2

1

模範解答は ¿Perdió su cartera? になります。

 

では、そう聞かれて、

例文⑤:『私はお財布はなくしませんでした。私はパスポートをなくしました!』

スペイン語でどうなるでしょうか?

ヒント:『私のパスポートをなくす』はスペイン語で『perder mi pasaporte』

模範解答は↓

5

4

3

2

1

模範解答は No perdí mi cartera. ¡Perdí mi pasaporte! になります。

 

まとめ:

 いかがでしたでしょうか? 今日練習した動詞の変化は全て規則動詞の直説法点過去と言う時制の変化なのです。語尾変化を覚えるのはちょっと面倒かもしれませんが、-ar動詞、-er動詞、そして-ir動詞で、なんとなくパターンは似ていますので、一度覚えてしまえば、自然と出てくる様になります。で、動詞の変化を覚えるためには、上の動画を何度も見て、口に覚えさせてしまうのが一番手っ取り早いでしょう。なので、ぜひ上の動画を何度も見て、私と一緒に実際に声を出して練習してみていただければと思います。

 今日は以上です。今日も最後までどうもありがとうございました。