幼稚園児/保育園児や小学校低学年のお子さんってまだ言語能力が未発達。時には大人っぽいことを言って周りの人をビックリさせることもありますね。でも、その一方、何を言いたいのかよく分からないことを言うこともあります。例えば、省略が多すぎたり、意味不明の単語や間違った表現を使ったりして...
我が家の場合は、子供の話す言葉に省略が多すぎて何を言いたいのか分からないことが多々ありました。そこで、今日は子どもの言う言葉に省略が多すぎて何を言いたいのかよく分からないというような場合の私の対処法を一つご紹介させていただこうと思います。
子供の話すことに省略が多すぎて何を言っているのか分からない:
まず、小学校の低学年生でよくありがちな話し方を見てみましょう。(小学校低学年と書きましたが、実は小学校の高学年や中学生でも、『話す言葉に省略が多すぎる』というのはたくさんあります。
私は以前、英語を小・中学生に教えていたことがあるのですが、中学生なんかでも
『せんせ〜、ゴミ〜!』とか
『せんせ〜、ごめん。忘れた〜!』
などと、いきなり言ってくる生徒さんが結構いました。私の同僚は『せんせ〜、ゴミ〜!』と言われると、必ず『先生はゴミじゃありません!』って怒っていた同僚がいました。)すみません、話を戻しましょう。
シチュエーション:子供が小学校から帰ってきて、親に下記のように言いました。
子供:カサ持ってくの?
状況が分からないこちら側からすると、なんのことかさっぱりですよね。なので、私は以前は、こういうときはイラッと来てすぐに:
私:『いつ、誰が、どこに、なんでカサを持ってくの?』
と聞いてしまっていました。よくあるパターンです。で、こういう風に言うと、子供の方も、『自分の言った言葉に何か情報が不足していた』というのが理解できるようです。しかし、上記の私のような言い方だと、また別の問題が発生するんです。どんな問題かというと、こんな感じです↓。
私:いつ、誰が、どこに、なんでカサを持ってくの?
子供:学校。
私:(イライラしながら)学校がカサを持ってくの?
子供:違う。あたし。
私:(イライラレベルが200%に達しながらも)あなたがなに?
子供:あたしが持ってくの?...
↑こんな感じの会話が延々を続きます。小さなお子さんをお持ちのパパ・ママ、経験はございませんか?『単語だけじゃなくて、ちゃんと文で答えてよ!』って叫びたくなってきます。
こんな時の解決策:
色々と試してみたのですが、我が家では、こんな時、とても簡単な方法で解決できました。それはどんな方法かと言うと、子供の言ったセリフを一字一句そのままオウム返しするんです。こんな感じ↓
子供:カサ持ってくの?
私:カサ持ってくの?
こう返すことによって、本人も自分の言ったセリフにどのような情報が足りないかというのが理解できるようです。このように返すと、しばらく考え込んでから、結構普通の文を言ってくれるんです。こんな感じに↓
子供:明日、学校に置きガサ持ってくの?
いかがですか?正直言って、親からすると、
①なんで持っていかないといけないと思っているのか
②そもそも、なんで『持ってくの?』って... それはお父さんに質問することですか?
と、ツッコミどころはまだたくさんあります。でも、まあ言いたいことはだいぶ伝わる文になってきました。
欲を言えば、次のように言えれば満点ですね:『お父様。1学期の終業式の日に置き傘を学校から家に持って帰ってまいりました。しかし、今日から2学期が始まったので、学校にわたくしの置き傘がございません。明日、学校に置き傘を持っていった方がよろしいでございますでしょうか?』
でも、まあ『カサ持ってくの?』から『明日、学校に置きガサ持っくの?』に言い換えができたのは大進歩です。
我が家の場合は、娘が保育園の年長さんや小学1年生だった頃、この方法を試してみたところ、ほとんどの場合、一度か二度目のトライで、わかりやすい日本語に言い換えをすることができるようになりました。親としては、『言えるんだったら、最初からそう言ってよ!』ってツッコみたくなるんですが...
まとめ:
というわけで、幼稚園児のお子さんや小学校低学年のお子さんをお持ちのパパ・ママで、もし『子どもの言う言葉に省略が多すぎて何を言いたいのかよく分からない』という方!ぜひ試してみてください。