『テレビやゲームばかりじゃなくて、家事も子供にやらせたい!』
『子供が家事を手伝わないからイライラ!』
『子供にも家事をやらせる良い方法やコツがないか!』
育児や家事で毎日忙しいあなた、こんな風に思ったことはありませんか?
こんにちは。主夫&在宅勤務で語学講師をしておりますミッチです。いつも当ブログを読んでいただきましてありがとうございます。
我が家には新中学1年生になる娘と新小学1年生になる娘、合計で子供が二人います。で、以前から、子供たちにお手伝いの内容が書いてあるチェックリストを作って、なるべく家事を子供にもやらせる様にしていました。はじめのうちは、慣れるまで時間がかかってしまい、『自分でやったほうが速かったかな…』と言うのが本音でした。
しかし、その後何度となく、子供に家事を手伝わせるのための試行錯誤を繰り返しました。その結果、現在では『我ながらうまくやったな!』と、それなりに満足行っています。
そこで今日は、我が家で使っている『こどもの家事お手伝いチェックリスト』と我が家流の『子供に家事を手伝わせる工夫』をご紹介したいと思います。育児で、毎日忙しいママ、猫の手も借りたいと毎日子育てに奮闘しているイクメンのパパ、参考にしていただければ幸いです。
子供たちに家事を手伝ってもらうための工夫①
おこずかいを、月額制ではなく報酬制にする:
これはどう言う事かと言うと、子供たちに毎月決まった額のおこずかいを渡すのではなく、家事の手伝いをしてくれた時に、その内容に応じた報酬を渡すと言う方法です。
これは賛否両論あると思います。と言うのも、私が子供の頃、お手伝いをした後に母親におこずかいをねだると、いつも決まって『家の事の手伝いをするのは、家族の一員なんだから当たり前』と言われて育ちました。で、確かにそれも一理あると思っていました。そこで、私は以前は、自分の子供が私の仕事の手伝いをしてくれた時に『アシスタント料』としておこずかいをあげたりしていました。
私は昔、自分の家で語学教室を開いていたのですが、レッスンで使うプリントのホチキス留めや、レッスンで使うカードのラミネートなどの作業を娘に頼んでいたのです。こう言った作業は、もし娘がやらない場合、自分でやるか、アシスタントをアルバイトとして雇ってやってもらうかになります。なので、私の仕事を手伝ってくれた時に、子供に報酬を支払うのは筋道が通っているかと考えたからです。
しかし、その後、語学教室を辞めて、レッスンを全てオンライン化したのですが、すると娘に頼める仕事がなくなってしまったんです。レッスンをオンライン化することにより、配布物やカードなど、全てをデジタル化してしまったので、ホチキス留めやラミネート作業がなくなってしまったのです。
そこで結局現在では家事を手伝ってくれた時に子供に報酬を払うと言う形になりました。ただ、我が家では何でもかんでも家事を手伝ってくれたらおこずかいと言う訳ではありません。家事の内容を:
①『家事と言うより、自分の事だからやって当然なこと』
②『家族の一員なんだから、そのくらいやって当然なこと』
③『やってもらえると、おこずかいをあげたくなるくらい、ありがたいレベルの家事のお手伝い』
と言う具合に、家事やお手伝いを3つの項目に分けました。それがこちら↓です。
↓次女バージョン(新小学1年生)↓
じぶん の こと
□ おきる じかん に なったら おきて ふとん を たたむ
□ ふく を きがえる
□ カーテン を あける
□ 2ふんかん はみがき を して、かお を あらう (みがきおわったら、おとうさん か おかあさん がしあげ をするので、おとうさん か おかあさん を よぶ)
□ あさごはん を たべたら トイレ に いって うんち を する
□ がっこう から かえってきたら、すぐ に ランドセル や ジャケット など を かたづける
□ おやつ を たべるまえ に しゅくだい と ワークブック をする
□ おやつ を たべるまえ に つぎ の ひ の じゅんび を する
□ そと が くらく なってきたら、じぶん の へや の カーテン を しめる
□ ねる まえ に じぶん で は を みがく(みがきおわったら、おとうさん か おかあさん が しあげ をするので、おとうさん か おかあさん を よぶ ※歯列矯正をしているため、歯磨きの仕上げが必要だから)
□ かみのけ を とかした あと、くし や シンク、ゆか に おちている かみのけ を ひろって すてる
□ シンク を つかったら、まわり に とびちった みず を ふく
□ つかいおわった もの は すぐ に かたづける
□ おふろ の あと、ゆか に たれた ローション や みず を タオル で ふく
□ 9じ に は おふとん に はいる
ふつう の おてつだい
□ ごはん の じゅんび(のみのも、おはし、おさら など を ならべる)
□ ゆうがた、 ねこ に くすり を あげる(あさ は ちょうじょ)
□ ゆうがた、ねこ に くすり を あげるときに ねこ の といれ に うんち が あったら かたづける
□ ねこ に えさ と みず を あげる
□ ゆうごはん の あと ゆか を ぞうきん で ふく
□ みのまわり に ゴミ が おちて いたり、よごれて いたり している の に き が ついたら すぐ に きれい に する(ねこ の うんち や、ゲロ、あしあと など も)
□ コップ や おやつ を たべる の で つかった しょっき は じぶん で あらう
おこづかい が もらえる おてつだい(まんてん で まいしゅう 200えん)
□ ゆうがた 6 じ まで に せんたくもの を たたむ(げつようび から きんようび まで)
こんな感じです↓
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↓長女バージョン(新中学1年生)↓
自分のこと
□ ベッドを整える
□ カーテンを開ける
□ 歯磨き & 顔洗い
□ 髪の毛をとかした後、くしやシンク、床に落ちている髪の毛を拾って捨てる
□ シンクを使ったら、周りに飛び散った水を拭く
□ 次女が夕方6時までに洗濯物をたたむから、自分の服をクローゼットに整頓して片付ける
□ 使い終わったものはすぐに片付ける
□ 学校から帰ってきたら、英語の音読10分間
□ お風呂の後、床に垂れたローションや水をタオルで拭く
□ 10時までに宿題とその日の授業の復習をすませ、10時になったら布団に入る
基本的なお手伝い(無償)
□ 食事の準備(飲み物、お箸、食器などを並べる)
□ 朝、猫に薬をあげる(夕方は次女)
□ 朝、猫に薬をあげるときに、猫のトイレにうんちがあったら片付ける
□ 猫に餌と水をあげる
□ 夕ご飯の後、床を雑巾がけする
□ 身の回りにゴミが落ちていたり、汚れていたりしているのに気がついたらすぐにきれいにする(猫のうんちや、ゲロ、足跡なども含む)
□ コップやおやつを食べるので使った食器は自分で洗う
プラスアルファのお手伝い(有償)(満点で毎週500円)
□ 月曜日~金曜日、毎日:夜8:30分から10分間、次女の英語の音読の手伝いをする
□ 月・水・金:学校に行く前に、ゴミ捨て場にゴミを持っていく(月・金=燃やせるゴミ、水=プラ)
□ 夕ご飯を食べた後、トイレとお風呂場のタオルを交換する
※『自分のこと』のところにある物は、家事のお手伝いと言う訳ではありませんが、毎日の生活できちんと忘れずにこなして欲しい内容だったのでチェックリストに入れました。
次女バージョンも、長女バージョンも、おこずかいは1週間に1度支払う形です。で、無償の家事のお手伝いの項目は、子供たちは親に言われなくても毎日必ずやらなければいけない内容です。そして有償の家事の項目も、『おこずかいが欲しくなければやらなくてよし』と言うことではなく、有償の項目も毎日やってもらいます。ただ、その出来具合いによって、金額が減る可能性があります。例えば、次女の有償の家事の内容は『月〜金の5日間毎日洗濯物をたたむ』とありますが、もし、1日忘れてしまった場合には、週のおこずかい200円から、1日分のおこずかい(40円)を差し引くと言う具合です。また、有償の家事が出来ても、無償の家事やお手伝いの方が出来ていなければ、お小遣いの減額になります。
ちなみに、このチェックリストを子供たちに見せた時、『おこずかい要らないから、やりたくないって言う時は?』って聞かれるかな〜と思っていました。で、もしそう言われたら、『じゃあお父さんも、何も食べなくてい、今日は夕ご飯作るのめんどくさいから作らないって言うのでいい?』とか、『トイレでウンチした後、お父さん別に臭いが気にならない、めんどくさいから流さないって言うのでいい?』って言おうかと思っていました。ところが、子供たち曰く、『その時はいらないって思ってても、後になって何か欲しいものを買いたい時に、欲しいものがちゃんと買える分のお金があった方がいい』、『その時はお金がいらなくても、貯めるから、しっかりやる』とのこと。娘たちが予想以上に賢く、たくましく育っているなと言うのを実感した瞬間でした。
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子供たちに家事を手伝ってもらうための工夫②
定期的に親子で一緒にチェックリストの項目に目を通し、自分の役割を再確認する:
何と言っても一番工夫をしたのは、
①上記のリスト作成
②有償の家事の手伝いと無償の家事の手伝いの線引き
でした。そして、その次に工夫したのは、これらの項目をしっかり把握&習慣化させるにはどうしたら良いかと言うことです。チェックリストは、作成しても活用しなければ、ただの紙切れでしかありません。
リストを作成すると『リストを作った〜!』と言う達成感を得られます。でも、一番重要なのは、それを効果的に活用すること。だから、チェックリストに定期的に目を通して、自分の役割を再確認し、自分の役割分担を常に把握しておく必要があるんです。さもないと、毎日のように親が『もうOOはしたの?』とか、『ほら、OOして!』って。その都度口うるさく言わなければならなくなってしまいます。こう言うのって、親だって、言われる前に子供の方から自主的にやってくれた方が嬉しいですよね。
なので、初めのうちは毎日リストに目を通して役割分担を再確認するのがとても重要です。一通りチェックリストに目を通すだけでも、5分くらいかかってしまうかも知れません。でも、これを毎日繰り返していくと、だんだんチェックリストの内容が子供達も体に染み付いて行き、再確認する頻度が減っていきます。そして3ヶ月もすれば習慣化されます。なのでリストの定期的な再確認、とても重要ですので、しっかりと行う事をお勧めします。
『小さいうちから、なんでもかんでもお金で…
って言うのは問題があるのでは?』
『そう言うことをすると、子供が"報酬がないならやらない!"って報酬がないと何もやらない人間になったり、がめつい人間になるのでは(デメリット)?』と言う意見もあるかもしれません。確かに、そう言う考え方もあるでしょう。しかし、その一方で、考え方によっては利点(メリット)もたくさんあるんです。ものは考えようです。
そこで、ここからは実際に我が家で実感している、お小遣いを報酬制にすることによる利点(メリット)を紹介したいと思います。
報酬制にする事の利点(メリット):
利点①お金は"人に喜んでもらえて初めていただける"と言うことを学べる
どう言うことかと言うと、上記の家事お手伝いチェックリストをもう一度見てください。有償になっている家事のお手伝い項目は、我が家の基準で考えて、『そのくらいのことはやって当然』と言う内容ではなく、むしろ、『やってもらえると、親として助かる』と言う内容を有償としていることです。
どの様なビジネスでも、成功しているビジネスと言うのは、お客さんの悩みを解決したり、お客さんに喜んでもらったり、感謝してもらっています。それは、YouTuberでも医者でもシェフでも漁師でもお店の店員さんでもみな同じ。そして彼らは、お客さんから感謝の気持ちをお金と言う形で受け取っているんです。
だから、私としては、自分の子供たちにも、何かを他の人のためにする時には、その人に感謝してもらえる様なしっかりした仕事をする習慣を身につけてもらえたらと思っています。なので最初に、そのことを子供たちにもしっかり説明しました。そして、実際に、子供たちもそれを理解しています。家事のお手伝いをするときには、それが有償・無償かに関係なく、感謝してもらえる様に丁寧に、そして快くやってくれています。
利点②積極性が身につく
私が学生だった頃は、次の様な形でお小遣いをもらっていました:
小学校1年生=毎月200円
小学校2年生=毎月300円
小学校3年生=毎月400円...
と。
で、金額に多少の差はあれど、この様に『毎月月末(もしくは月の頭に)学年/年齢でいくらのお小遣いをあげる』と言う形をとっている家庭は少なくはないのではないでしょうか。悪い方法ではないと思います。ただ、現実の世界ではお金は『待っていれば、定期的にもらえる』と言う訳ではありません。
だからお小遣いを報酬制にすることにより、『お金を得るためには自分からアクションを起こす必要がある』と言うことを子供のうちから学ばせ、積極性を身につけさせることができるんです。
利点③お金のかしこい使い方が身につく
これはどう言うことかと言うと、自分で稼いだお金なんだから、それを使うときも慎重になるのは当然でしょう。これに関しては本当に私もびっくりするくらい良い成果が得られています。我が家の子供達は無駄遣いを全然しないんです。
また、家族で観光旅行やショッピングモールなどに出かけたときにも、余計なものを欲しがったりしないんです。しかしその一方で、お友達の誕生日プレゼントや、家族へのお土産などにはお金を惜しまないんです。子供のうちから、『OOはお金を払って買う価値があるものなのか?』や『何のためなら、いくらのお金が出せる。』と言うお金の使い道に関する考えが身につくんです。
利点④私も『ありがとう』、子供たちも『ありがとう』
これをすることにより、私は子供たちに『いつもお手伝いをしてくれてありがとう。本当に助かるよ。来週もよろしくね。』と言って、気持ちよくお小遣いをあげられます。と言うより、リストにあるこれらのことをしっかりやってくれると、本当にありがたいので、『おこずかいを受け取って欲しい!』と言う気持ちでおこずかいをあげられます。
子供達も、『おこずかい、ありがとう。』と言ってお小遣いを受け取るのですが、『自分たちのやっていることが感謝されている』と言うことを実感しながら受け取っています。自分のやっていることの価値を認められたと言う満足感がある様です。
お小遣いをあげる方は、気分よくお小遣いを渡せ、お小遣いをもらう方も気分よくお小遣いをもらうことができます。
終わりに:
と言う様な感じで、我が家では自分の子供たちに家事を手伝ってもらっています。家事の内容によっては、初めのうちはやり方を教えなければならないこともあり、逆に時間が倍以上かかってイライラしてしまったこともありました。
しかし、しばらくすると子供たちもすぐに慣れて、家事を上手にこなせる様になってくれました。家事のお手伝いに対して、お小遣いを渡すかどうかに関しては、賛否両論あると思います。でも我が家では、上記の方法を実行してみて、『やって良かった!!!』と思っています。そしてこれからも続けていく予定です。
読者の皆様の中にも、もしお子さんに『家事を手伝わせたい』と思っている方、『子供が家事を全然手伝わないので困っている』と言う方、『家事を家族で分担して効率化したい』と言う方がいらっしゃいましたら、参考にしていただければ幸いです。
今日も最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。まだ当ブログの無料購読に登録していない方は、ぜひ、購読登録を忘れずに!次回も宜しくお願いします。それではまた。