ねこログ

2児のパパ&主夫で外国語講師をしています。趣味の語学学習や子育て、簡単な男の料理、お菓子作り、家事の悩みや工夫、ライフハックなど色々と書いた雑記ブログです。

国際結婚の家庭ではどうやって子供達をバイリンガルに育てる?

『国際結婚の家庭ってどこの家もみんな子供をバイリンガルに育てているのかな?』

『国際結婚の家庭の子供ってどうやって外国語を勉強しているんだろう...

『国際結婚の家庭の子供って、本当に普段から外国語をシャワーの様に浴びているんかな?』

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(住んでいるのも日本、父親も母親もアジア人なので、見た目は普通の日本人一家の様ですが、ところがどっこい...)

みなさんは『国際結婚の家庭で育っている子供』って聞いて、どんなイメージがありますか?

 皆さん、こんにちは。ミッチです。当記事をお読みいただきましてありがとうございます。我が家は国際結婚の家庭なのですが、前回の記事では、『私たちは国際結婚なんです』と言う話を知人・友人にすると、様々な質問をいただくと言うお話をさせていただきました。(ちなみに、私は日本人で私の家内は中国人です。現在、私たち家族は日本に13年間ほど住んでいます。)

 そこで、前回の記事では、まず私たち夫婦間のコミニュケーションで使用している言語は... と言うお話でしたところでした。私たちが普段使う言語は何語で、なぜその言語を使って意思の疎通をしているかに関しては、もしよろしかったらぜひ前回の記事を読んで頂ければと思います(『国際結婚の夫婦が話す言語はコレだ!』をご参照)。今回は我が家の子供達に焦点を当てていきましょう。

 

国際結婚の家庭ではどうやって子供達をバイリンガルに育てる?

 私の友人にも国際結婚のご夫婦やカップルが結構いて、よくアドバイスを求められることがあるんです。具体的にどんなアドバイスを求められるかというと:

『月曜日は英語、火曜日は日本語、水曜日は英語、木曜日は日本語...とやった方がいいのか?』とか、

『住んでいる環境は日本だから、日本語は幼稚園や学校で学ばせて、家では逆に日本語は一切禁止っていう風にした方がいいんですかね?』とか、

『パパはアメリカ人だから、パパとの会話はいつも英語でさせて、私は日本人だから、私とはいつも日本語だけっていう方が、いいんですかね?子供に私の下手な発音とか学んで欲しくないし...』とか、

『テキトーでいいんですかね?話したい時に話したい言語でっていう感じに?』とか、

『親は英語で、子供達は英語で話せる時は英語、英語で言いたいことが言えない時は、日本語で...っていうんでも大丈夫ですか?』などなど。

 はい、で、正直言ってどれが一番良いというのはないでしょう。それぞれのご家庭で、様々な事情がありますし、Aというやり方で良い結果を出せるお子様もいれば、Bという方法の方が向いているというお子様もいらっしゃいます。

 ただ、色々なご家庭のケースを伺ってきて、一つ確実なことがあります。それは何かというと、『親が普段から子供に英語(やその他の言語)だけを話しているだけでは、勝手に子供がその言語を話す様になることはない』ということです。

 どう言うことかと言うと、例えば、日本人とアメリカ人の夫婦がいるとします。で、この夫婦は日本に住んでいます。この夫婦は家では普段から自分たちの子供に英語のみで話をしているとしましょう。しかし、この夫婦の子供は家を一歩でると、英語を話す環境が一切ありません。この様な場合の家庭で育った子供達は、家庭で過ごす時間が長い5歳ぐらいまでは、確かに親が話す言語を話すのですが、幼稚園の年長さんや小学校1年生ぐらいになると、英語を話さなくなってきてしまうんです。それはどうしてかと言うと、お友達たちがみんな日本語を話すからなんです。

 だから、極端な話、パパとママ両方がアメリカ人の家庭でも、その家庭の子供達の生活圏に英語がなくて、しかもパパとママが『家の中では英語を話すこと!』と言う様なルールがなかったり、子供達を英会話教室に通わせたり、自分たちで英会話を教えない限り、子供達が勝手に親から英語を覚えてペラペラと話し始めるなんて言うことはかなり稀なんです。

じゃあ、親が家庭で外国語を話すのは無駄な努力なのか?

 そこで、よく聞かれるのが、『じゃあ、親がいくら家で英語を使って子供達に話をしても無駄な努力なんですか?どうしたら、子供達も英語を話せる様になるんですか?』と言う質問です。

 確かに、先ほど、『もし子供達が置かれている普段の生活環境(幼稚園や保育園、学校や交友関係など)が日本語オンリーであれば、親がいくら外国語を使って子供達に話しかけても、子供が勝手にその外国語を話し始めることは稀である』と言いました。

 でも、子供達が自ら外国語を話し出さなくても、聞き取ることはしっかりできているんです。我が家の場合なんかは前回もお話しましたが、子供達に英語で話しかけることすらしないのに、親が英語で会話をしていると、その内容を聞き取っているんです。なので、一度子供達が、英語やそのほかの言語が日常に使われている環境に引っ越しをしたり、数ヶ月の滞在をしたり、子供達自身がその気になれば、話せる様になるのはあっと言う間と言うことです。

 

我が家の場合は:

 と言うわけで、我が家の場合はどうしているかと言うと:

①子供達(中1の長女&小1の次女)は普段、日本語のみを話します。

②私&私の妻の間でのコミニュケーション言語は英語です。でも、子供達に英語で話しかけることはありません。

③家族4人(私、私の妻、長女、次女)が全員いる時、または家族3人(私&私の妻、そして長女か次女)の場合、私たち夫婦は子供達に中国語で話をします。子供達は私たちに日本語で返答をしてきます。

④私と子供たちの場合。つまり、家内がいない場合は、私は子供達にスペイン語で話しかけ、子供達は私に日本語で返答する。

と言う具合です。

→なので、結論から言うと、我が家の娘たちは、日本語・英語・中国語・スペイン語、計4つの言語の聞き取りができます。でも、普段我が家の娘たちが話す言語は日本語だけ。昔は、私が自分の子供達に毎日10分〜20分ほど外国語会話のレッスンをしていたので、昔は上記4つの言語をある程度のレベルは話せていたのですが、最近はレッスンを私の方がサボってしまっているので、娘たちも忘れてしまった様です。

 しかし、面白いのが、親類に会いに中国に数週間遊びに行ったりすると、1週間から10日ほどで、『スピーキングのスイッチ』がオンになるらしく、少しずつ中国語を話し始める様になるんです。で、日本に帰って来てからも数日間はそのスイッチが入ったままの様で、会話のところどころに中国語が混じる。しかし、日本に帰って来て2〜3週間すると、完全に日本語に戻る。と言う具合です。

 なので、普段は私たち家族は日本に住んでいて、しかもインターナショナルスクールや英会話学校とかに通わせているいるわけではないので、子供達は日本語しか話しません。それでも親の方は普段から外国語を使って子供達に話しかけているので、本当はある程度のレベル話せる様なんです。だから、子供達本人がその気になったり、海外に移住することになったなんて言う場合は、おそらくあっという間に流暢に話せる様になるでしょう。

 

子供をマルチリンガルに育てるために我が家で工夫していること:

 先ほど、我が家では、4つの言語(日本語・英語・中国語・スペイン語)を使い分けて自分たちの子供に話しかけていると言うお話をしました。しかし、その際いくつか注意している点や工夫している点などもあります。

 と言うわけで、次回の記事では、我が家で子供達に色々な言語で話しかける時に注意している点や工夫している点をいくつかご紹介していきたいと思います。国際結婚をしていて、お子様のバイリンガル教育に興味があると言う方、国際結婚をしている夫婦の子育てにご興味がある方、ぜひ読んで参考にしていただければと思います。

 

終わり:

 というわけで今日は以上です。当ブログサイトでは、私の主夫としての苦悩・工夫、男の育児や家事に関して、私の専門である英語や中国語、スペイン語チュートリアル、語学学習など、様々な内容を全て無料で公開しております。まだ読者登録をしていない方は是非読者登録を宜しくお願いします。また、ご意見・ご感想もコメント欄にドシドシと宜しくお願いします。

 それでは、また次号でお会いできることを楽しみにしております。今日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。