『腹膜炎になるとどのくらい痛いんだろう?』
『腹膜炎の手術ってどう言うことをするんだろう?』
『腹膜炎の手術後の入院ってどうなってるんだろう?』
『腹膜炎の手術&入院の医療費ってどのくらいかかるんだろう?』
などと、腹膜炎のことで情報をお探しじゃありませんか?
みなさん、こんにちは。当ブログ管理者のみっちです。あなたは腹膜炎患者の体験談情報をお探しじゃありませんか?もしそうであれば、ぜひ私の急性腹膜炎の緊急手術&入院の体験談をお読みいただき、参考にしていただければと思います。もし、『楽をして大金持ちになる方法』なるものをお探しであれば、残念でした。この記事は成功哲学とは2,000パーセント関係ないので、読んじゃダメです。腹膜炎です、『ふ・く・ま・く・え・ん』!
さて、と言うわけで、話を腹膜炎に戻しましょう。実は、私も、3週間ほど前の金曜日の夜、急に激しい腹痛を覚え、救急病院に運ばれ、そこから大きい総合病院→夜明けの4時ごろに緊急手術→そのまま訳もわからず緊急入院を体験した、急性汎発性腹膜炎の体験者なんです。
腹膜炎とは、老若男女関係なく誰にも起きる病気の様で、実は私も発症するまで健康そのものでした。タバコは吸わないし、お酒も飲まない、いつも早寝早起きを心がけていてました。食事も常にバランスの取れた食事を心がけていました。
だから、病院に行って、『腹膜炎です』と言われた時には、まるで天気がいい日に両手を広げてサウンドオブミュージックのマリアの様にルンルンと草原を歌って踊って笑っていたら、いきなり落とし穴に落ちちゃったみたいな(んんん…微妙な例えかな…)、不意打ちを食らった感じでした。
腹膜炎発症1日目(2019年10月11日、金曜日)
夜7時~7時半ごろ:
夕食後、急にお腹の中で腸がねじれ返るような激しい腹痛におそわえれたんです。ただその時は、『あれ、急に立ち上がっちゃったから、お腹がびっくりしちゃったんかな~』くらいにしか思いませんでした。そのため、お腹をかばいながら、食器洗いをしました。
夜8時ごろ:
腹痛がどんどん激しくなってきたので、ソファーに横たわって少し体を休ませることにしました。
夜10時ごろ:
腹痛だけではなく、吐き気も催し、全てもどしてしまいました。お腹が痛くてたまらないので、家内に頼んで、近所の救急クリニックに連れて行ってもらいました。
夜10時~12時ごろ:
救急クリニックでレントゲンやCTスキャンの撮影し、先生から説明を受けました。当初は『便が溜まっているようですので、腹痛止めと便秘薬を処方しておきますね。』と説明をいただきました。しかし、私は毎日快便です。しかも結構大きいです。どのくらい大きいかと言うと… って失礼。そんなの誰も聞いてませんでしたね。はい。まあとにかく、先生にあえて、『毎日快便ですよ。しかも、こちらに来る前にも、一度便をしているんです。何か別の原因が考えられませんか?』と尋ねてみました。すると、『確かに、レントゲンに気になるところが一箇所あります。影になって分かりにくいのですが、腸の外側に空気のような影があるんです。専門医がいる総合病院に紹介状を書きますので、至急そっちに行ってください。』とのこと。
夜12時ごろ:
真夜中ですが、急いで紹介された総合病院へ直行しました。緊急外来の受付にたどり着いたのはすでに深夜の1時を回っていました。
深夜1時~2時ごろ:
紹介された総合病院でも再度レントゲン撮影とCTスキャン。そして、その後の記憶があまりはっきりしないのですが、3時ごろ、お医者さんが出てきて、『じゃあ、最初にお腹にちっちゃな穴を開けて、カメラで中を見てみますね。で、それでもよくわからなかったら、お腹を5センチぐらい切って、腸を調べてみます。場合によっては…』と色々とこれから私の体に何をするのか説明をいただきました。訳がよくまからないまま、手術の同意書などに署名をして、着々と手術の準備が始まりました。
早朝3時半ごろ:
手術開始の少し前に、麻酔による窒息を防ぐために、鼻の穴から透明のチューブがするすると挿入されてきました。看護師さんが、チューブをグイグイと鼻の穴から押し込んでくるのですが、チューブがうまく喉の奥に入っていかないようで、むせかえてしまいました。気持ち悪くなって、唾をゴクリとやったら、チューブもどうやら無事に喉の奥へを入って行った様です。これは正直言って、結構痛かったです。手術後5日たった後でも、喉がヒリヒリしてました。
その後、手術台に乗せられ、麻酔をかけられました。『麻酔』と言うと、私は歯医者さんの麻酔を思い浮かべていたので、注射されるのかなと思っていたのですが、鼻や口からガスを吸い込む方法です。口と鼻の周りに何かを当てられて、『は~い、ゆっくりと深呼吸をして~。』と言う声が聞こえたと思ったら、物の数秒で眠ってしまいました。
で、目を覚ました時にはすでに手術後でした。ただ、もしかすると私が勝手に『麻酔』と思い込んでいるだけで、実は『ヘッドロック』とかをかけられてたりしたんだったりして、費用削減のためにとか。って、そんなこと言ったら、お医者さんに怒られちゃいますね、ごめんなさい。
朝8時ごろ:
手術後、私は集中治療室のベッドにいて、『無事終わったよ』と言う家内の声で目が覚めました。ただ、目を覚ますと、すぐにおしっこに行きたい衝動に駆られましたんです。で、『か…看護師さん、トイレに行きたいんですが…』と看護婦さんに言うと、看護師さんは『おしっこの方ですか?おしっこならもう出てるから、大丈夫ですよ。』って。私は『は?』ですよ、本当に。『もう出てるってどう言うこと?』と思いました。看護師さん曰く『尿道に管が繋がってるから、そのまま何もしなくて大丈夫ですよ。自然と出てきて、ベッドのしたのタンクに溜まってるから。』と。私は『えええええ!?』ですよ!
実は、私はこの目で見てはいないので、よくわからないのですが、どうやら、私の『男のシンボル』の先端のおしっこが出る穴に、チューブが通されていて、そのチューブを通して尿がベッドの下のタンクに流れ出る様になっているらしいんです。『お~い!俺はアメリカンドックか~!』と叫びたくなりました。がそんな体力はもうどこにも残されていませんでした。
さらに、私の脇腹には、もう一本ドレーンと呼ばれるチューブ(正確には腹腔ドレーンと呼ばれるらしい)が挿入されていて、そのチューブを通して、手術後もお腹の中に溜る汚いものが流れ出てくる様になっているそうです。と言うことは、私は鼻から喉を通るチューブ1本、おしっこ用のチューブ1本、そしてお腹の中の汚いものを取り出すためのチューブ1本、合計で3本のチューブ、そして点滴注射に繋がれていた状態です。
一瞬『こっ、これはもしかして、マトリックス?俺はネオだったのか?俺はキアヌ・リーブスだったのか?』と錯覚してしまいました。まあ、その錯覚も、次の日、病室の鏡に写った自分の姿を見て、幻滅する形で現実に引き戻されたのですが…
土曜日(手術が行われた後):
その日は一日中、集中治療室で意識がモウロウとしたまま過ごしました。基本的には、眠っていたのですが、時々おしっこがしたくて目が覚めた程度です。隣の患者さんも『看護師さん、お願いですよ~、おしっこいかせてくださいよ~!』などと叫んでいたようなので、『あ~、隣の患者さんもパイプに繋がれてるのね~』なんて思いながら。ただ、腕には、点滴注射、喉には呼吸様のチューブ、あそこには尿用のチューブ、そして脇腹にはドレーン用のチューブが繋がれていて、とにかく身体中が痛くて不快でした。これで俺がキアヌ・リーブスになれるんだったら我慢できたんですが…
日曜日の朝(手術の約28時間後ごろ):
ドクターがやってきて、『もう喉のチューブと尿のチューブ要らないから抜きますね。』って言ってもらいました。『やったー!』っと思った反面、『どうやって抜くんだろう…』と心配になったのですが、隣にいた看護師さんたちが、私の鼻から『チュルチュルチュル~』っと、呼吸様のチューブを抜きました。正直、ちょっとしみました。で、今度は、尿のチューブも『チュルチュルチュル~』っと。こっ、これは痛い~!体から、自分の体では無い物が外されて、気分はスッキリなのですが、5分ほど放心状態でした。そんな私を見た、私の隣に立っていた看護師さんが、『おしっこのチューブはみなさん、結構痛がるのよね。しかも太さも結構太いんですよ~』と。『このくらいの太さはあるかな~』って親指と人差し指でだいたいの太さを指でジェスチャーしてくれたのですが、気を失いかけました、本当に。
その後、病室を一般病棟に移され、水曜日まで何も食べることを許されませんでした。と言うことは、つまり、土・日・月・火・水の5日間以上何も食べることができなかったんです。入院していた期間はちょうど1週間だったのですが、68キロあった体重が退院時には64キロまで減っていました。
水曜日(手術の4日後):
手術の傷口や体のあちこちがまだ痛むのですが、ベッドから立ち上がって、動ける様にだいぶなりました。先生から『早く回復できる様に、院内を歩き回ったり、軽い運動をする様にしてね。』と言われていたので、朝と晩、病院のフロアをひたすら1時間ずつ点滴のスタンドにつかまりながら、ゆっくりと歩き回りました。背筋を伸ばすと、手術をした傷口が痛むので、少し前傾姿勢になりながらですが、黙々と回し車のおもちゃの中を走り続けるハムスターの様にです。
木曜日(手術の5日後):
朝、ドクターがやって来て、やっと脇腹に刺さったままになっていたドレーンのチューブも抜けました。
ドクターが:『それ、もうOKそうだからぬこうか。』って言って、
私は:『えええっ!今ですか?手術室とかに行くんじゃなくて!』ってびっくり。
その間も看護師さんたちが手際よくガーゼを剥がしたり何かをしていて、私は怖さのあまり目を閉じてしまいました。
そしたらドクターが『もうすんだよ。』と。
あっという間に抜かれてしまっていました。
ドクターは、:『ね、別にたいしたことないでしょ。』と。そして、『今日のお昼から、食事OKね。』と言われました。
私は、ドクターに
私:『先生、それで退院はいつぐらいに?』
ドクター:『土曜日の朝かな~。』
私:『先生、明日退院できませんかね~。ここにいたら、もっと病気になっちゃいますよ~。』
治療して頂いていて『ここにいたらもっと病気になっちゃいますよ~』ってひどいことを言う患者ですよね、私って。言ってしまった後、ちょっとまずいこと言っちゃったなと後悔したのですが、ドクターからは意外な答えが!
ドクター:『いいよ。大丈夫でしょう。』と!『本当なら、後1日、手術後の経過をみるんだけど、元気そうだし。明日の朝の検査の時までに、特に変わりがなければ、明日の午前中で退院でいいよ。』と。
やった~!入院1週間後にして、やっと家に帰れる!『これで食べたいものが食べられる』と実感した瞬間でした。実はお腹が空いてペコペコだったんです。この日は、先生の言っていた通り、食事も食べることができました。手術明けの食事は、おかゆと、お味噌汁と、野菜のお浸しと、茹でた鶏肉の胸肉で、非常に質素な食事でした。でも5日ぶりの食事は、本当にとても美味しかったです。
金曜日の朝10時ごろ:
緊急手術から6日後、手術後の傷の痛みはまだ残り、体を動かすスピードは亀みたいにゆっくりなんですが、無事退院することができました。
治療費に関して:
さて、入院してた間ずっと気になっていたのが、医療費の方です。緊急手術をした土曜日から、退院した翌週の金曜日までを計算に入れると、病院でお世話になっていたのが合計7日間になります。この間の手術費用、医療費、診察費、食費など、手術・入院中に色々な費用がかかってくるのですが、退院時に受け取った請求書には、25~27万円ぐらいの額が記載されていました。ただ、健康保険には、『高額療養費制度』と言うのがあって、今回の私の様に手術・入院などで、医療費が高くなってしまった場合、請求される額をある一定の額までに抑えると言う制度があるんです。医療費が高額になってしまっても、患者さんやその家族の負担額を最小限に抑えることができる素晴らしい制度です。ただし、適応される条件があるので、誰にでもこの『高額療養費制度』が適応されるという訳ではないようです。これから入院される方、入院中の方、一度『高額療養費制度』と検索してチェックしてみてください。
ちなみに、これは、医療機関が勝手に手続きを済ませてくれるものではなく、自分たちで『限度額適用認定証』の申請をしなければならなりません。また、治療費を支払った後でも、『限度額適用認定証』を病院の窓口で掲示すれば、払い戻しをしてもらうこともできます。なので、『あ”~、もう医療費支払ったんだけど~!』と言う方も、もしまだ『限度額適用認定証』を提出してないのであれば、ぜひ一度あなたの加入している健康保険機関にお問い合わせをしてみることをお勧めします。
私の場合は、ちょうど退院する前にこの『限度額適用認定証』を取得することができたので、退院時、手術・入院費の減額を受けることができました。なので、最終的に病院の会計で支払った額は17万数千円です。
入院費17万円→0円に!
ただ、私は生命保険に加入していて、私が加入している生命保険には入院費や高額の場合の医療費も含まれています。で、生命保険会社にお問い合わせしたら、今回の入院費、腹膜炎の治療で必要となる通院費、そしてプラスアルファのお見舞い金のようなものがでると言うことがわかりました。なので、最終的に私が負担する腹膜炎の治療費はゼロ円…と言うよりも、お見舞い金をいただけるので、むしろ数万円ですが手元に入ってくる形になります。もう腹膜炎の手術をされて入院されている場合は『今から保険に!』と言うわけにはいかないでしょうが、この腹膜炎と言うヤツ、子供から大人、お年寄り、男性、女性関係なく、誰でも急にかかってしまう病気だそうですので、腹膜炎とお医者さんから診断を下された訳でない方も、入院費や高額医療費も含まれる生命保険に加入することを絶対オススメします。ちなみに、保険っていっぱいありすぎて、どこの会社の保険がどう良いのか把握するのって難しいとおもいませんか?保険会社の比較できるお勧めのサイトを見つけたので、リンクを貼っておきます。ぜひ参考にしてください。
退院後:
手術前と比べると、入院していた1週間の間に体重が4キロも減ってしまいました。『体重が4キロ減る』と聞くと『痩せたの?いいじゃ~ん。』と思われるかもしれませんが、減ったのは筋肉だけでした。体脂肪の方はと言うと、むしろ増えてしまっていたんです。我が家の体重計は体脂肪率や骨密度、筋肉量なども測れるものを使っているのですが、入院前は10段階評価で筋肉レベル、骨レベルともにレベル8あったのですが、退院後はレベル6まで下がってしまっていました。その一方、体脂肪率は17%程度だったものが20%に!非常にショックでした。挙げ句の果てに、家内には『体が一回りちっちゃくなって帰ってきたね!』と言われてしまいました。私は身長が163センチと小柄なため、『せめて厚い胸板と強くたくましい腕だけでも!』と日頃から鍛えていただけに、こんな感じでした↓
痛みはと言うと、退院後3~5日くらいはまだ手術の傷口が痛くて、笑ったり、くしゃみをすると傷口が『ズキ~ン』としていました。ただ、退院の10日後にはだいぶ手術の傷口の痛みもなくなり、様子を見ながらですが、跳ねたり、走ったり、筋トレができるようになりました。ドクターには『手術後は回復を良くするために、ウォーキング程度の軽い運動はぜひしてください。ただ、激しい運動は2ヶ月ぐらい休んだ方がいいですね』と言われました。ですが、退院の10日後ころから、すでに子供達と公園でバドミントンをしたり、ダッシュで走り回ってます。
腹膜炎の方はと言うと、手術の時に原因がわからなかったそうです。胃や腸に穴が空いていた訳でもなく、なぜ空気が漏れ出したのかわからないとのこと。『えええ!ってことは再発する可能性があるってこと!?』とまだ毎日ちょっと心配しています。
先日(退院のちょうど2週間後)、診察があって、ドクターに相談してみました。実は私の友人でお医者さんがいるのですが、その友人のアドバイスで、『胃カメラで検査をしてもらったほうが良い』と言われたんです。その友人曰く『腹膜炎になると言うことは、腸のどこかに穴が空いてしまったと言うこと。手術の時には、何らかの原因で、その穴がたまたま塞がってしまっていて、発見できなかったと言うこともあるから、もう一度胃カメラで診てもらったいいよ。じゃないと再発する可能性だってあるし、もっと深刻な病気にかかってる可能性だってあるんだから!』と。
で、ドクターの意見を聞いてもやはり『胃カメラで検査をしておけば、しないよりも安心だね』と言われたので、胃カメラの検査の予約をして帰ってきました。
今、このブログを書いているのが、退院後2週間とちょっとなので、胃カメラの検査は終わっていません。また何か進展があったら追記という形か新しい記事として書かせていただきます。長くなりましたが、腹膜炎のことで:
『腹膜炎になるとどのくらい痛いんだろう?』
『腹膜炎の手術ってどう言うことをするんだろう?』
『腹膜炎の手術後の入院ってどうなってるんだとう?』
『腹膜炎の手術&入院の医療費ってどのくらいかかるんだろう?』
などと、体験談をお探しの方、この記事が少しでも参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
追記:
実はこの手術のちょうど2ヶ月後の年末年始に悲劇が起こりました。腹膜炎の手術後、注意をしていないと誰にでも起こり得ることらしいので、腹膜炎の手術をされた方はぜひそちらの記事の方もご覧くださいませ(→気をつけないとヤバイ!腹膜炎の腹腔鏡下手術2ヶ月後の悲劇)。