ねこログ

2児のパパ&主夫で外国語講師をしています。趣味の語学学習や子育て、簡単な男の料理、お菓子作り、家事の悩みや工夫、ライフハックなど色々と書いた雑記ブログです。

6ヶ国語を話すのに一番大切なこと

 みなさんこんにちは。ミッチです。当ブログを読んでいただきましてありがとうございます。

 

本日のクイズ:

  さあ、みなさんに質問です。みなさん『授業をサボる』や『仕事をサボる』と言う表現の『サボる』っていう言葉、よく使いますか?実はこの『サボる』と言う言葉は外来語なんです。語源はフランス語の『sabotage(サボタージュ)』と言う言葉から来ています。この『sabotage(サボタージュ)』と言う言葉は英語にも、フランス語からの外来語として入っていて、フランス語のsabotageと同じ意味で使われています。

 ただ、フランス語でも英語でも、『sabotage(サボタージュ)』と言う言葉には日本語の『サボる』と言う意味はないんです。そこでみなさんにクイズです。

 フランス語(または英語)で『sabotage(サボタージュ)』と言う言葉は、どう言う意味でしょうか?5択で参りましょう。

①妨害/破壊 工作(ぼうがい/はかい こうさく)

②サボテンのポタージュスープ

③授業中に居眠りをすること

④土曜日に行う祈りの儀式

⑤70歳

 

『頑張っているのに、思うような結果が出ない』

って悩んだことはありませんか?

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 それでは本日のクイズの正解はこのブログの後半でのお楽しみにして、次に進みましょう。『サボる』と言う言葉が出て来ましたので、今度はその反対の言葉、『頑張る』について、今日は少しお話をしたいと思います。このページを読んでいるあなた、『頑張っているのに、思うように結果が出せない』って悩んだことはありませんか?

 私は語学の講師をしていて、私自身4〜6ヶ国語は結構自由に話すことができます。で、そんな話をすると、よく『うわー、それだけ外国語がたくさん話せるようになるには、相当努力したんでしょうね〜』と言われることがよくあります。

 でも、外国語が上手にできるようになるには、『努力』よりも『頑張り』よりも『勉強』よりも『頭の良し悪し』よりも、大事なことがあるんです。そして、それは誰でも手に入れることができるんです。

 

 

『頑張る』ってどう言うこと?

 そもそも、『頑張る』ってどう言うことなんでしょうか。話はちょっと飛ぶのですが、先日『"がんばる"ってどういうこと?』と思ったことがあるので、その時のお話をしたいと思います。

 実は先日、中学1年生になった長女の授業参観に出席してまいりました。で、そのあと、学級懇談会(がっきゅうこんだんかい)がありました。ちなみに学級懇談会とは、先生と親たちのミーティングみたいなものです。

 その時に、親が一人ずつ自己紹介をしたのですが、娘の担任の先生から、『お子さんに中学校生活で、頑張ってもらいたいことを1つ聞かせてください。』とリクエストがあったんです。

 で、出席していたママたち(私以外はみんなお母様)から、下記のような『子供に頑張って欲しいこと』に関する意見を聞くことができました。

1. 部活

2. 勉強

3. 勉強と部活の両立

4. もう少し自立できるように頑張って欲しい

5. 人の話をもっと注意して聞くように頑張って欲しい

6. 大きい声で返事や挨拶(あいさつ)ができるように頑張って欲しい

などなど...

 

『私は自分の子供に何を頑張って欲しいんだろう...』

 私はと言うと... 色々な意見があって面白いなと思って聞いていました。ただ、私自身は正直、この『お子さんに頑張って欲しいと思うことは何ですか?』と言う問いに対して少し違和感(いわかん)を感じていました。

 それはどんな違和感かと言うと、『なぜ頑張らなければいけないんだろう?』と言うことです。正直言って本音は、『別に頑張らなくても、結果が出せれば何でもいい。一番いいのは、頑張らないで、要領(ようりょう)よくやって、それでベストな結果が出せれば、それに越したことはない』って思ったんです。ただ、その場でそれをそのまま言うと、『何だ、この変わり者の親父は?』って思われてしまうかと思いました。なので一応、『本人が将来、自分の中学校生活を振り返って、"充実した3年間だった!"って思える中学校生活が過ごせればいいんじゃないかなと思います。』と一言。

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(次女が学校の宿題をしているのを退屈そうにみている猫のみみ。『早くあそぼ〜』と言う声が今にも聞こえてきそうな顔の表情です。)

 

"頑張る"ってどう言う意味?

 みなさんは『頑張る』って、もっと詳しく言うと、どう言う意味か考えてみたことはありますか?私は『頑張る』と言う言葉の裏には、『今のままじゃダメ』とか『これじゃまだ足りない』って言うネガティブなイメージが隠(かく)れているような気がするんです。

例えば:

 『部活を頑張る』=このままの練習量では足りない

   →心の中=キツイ、苦しい、くやしい、まだまだだな〜

 『勉強を頑張る』=勉強量/時間が足りていない

   →心の中=もっと勉強をしなければいけない、

        好きなYouTubeや漫画、友達とのおしゃべりを我慢しないといけない

 『自立できるように頑張る』=今の俺って自立できてないガキ

   →心の中=『ど〜せオレはまだガキですよ〜、ちぇっ。』

などなど...

 つまり『頑張る』=『つらい』

 

教えていて思うこと:

 私はアルバイトやアシスタントの時期を含めると20年近く講師の仕事をしています。で、この仕事をしていて一番『くやしい』と思うことは、自分の生徒さんから

『一生懸命に頑張ったのに、思うような結果が出せませんでした。』

と聞かされた時です。生徒さんたちが、それを感じてくれるかどうかはわかりません。でも、教える側だって、自分の生徒さんたちが試験に不合格になったり、希望のレベルの語学力に達することができなければ、自分のことのように悔しいんです。

 で、さらに、残念なことに、『頑張っている生徒さんたち』に限って自分たちが望む結果が出せない傾向があるのも事実なんです。

 しかし、それとは対照的に、試験をスラリと合格する生徒さんや、決めた期間で目標を達成する生徒さんたちと言うのは、楽しみながらやっていて、『頑張ってる』と言うよりもむしろ『チャレンジしている』とか『ゲーム感覚で勉強している』みたいな印象を受けるんです。

 

ではどうしたらいいのか?

→『頑張る』を別の言い方にしてみる:

 私は、『"頑張る"と言う言葉を素晴らしい言葉だと思う』と言う意見も一理ありだと思います。または、『"頑張って!"って言われると元気が出ます!』と言う人も素晴らしいと思います。だから、あえて『頑張る』と言う言葉を好んで使う人は、それはそれでいいと思います。

 でも私は、楽しいことや愉快なことを考えたりするのが大好き。だからなるべく『頑張る』や『頑張って!』『頑張り』などの表現を別の言葉に置き換えるようにしています。

例えば:

 頑張ります→『さすが!』と言わせて見せましょう。

 頑張れ!→糞(フン)ばれ!(便座に座るポーズをして笑いを誘う)

 頑張ってください→じゃんじゃん行きましょう!

          楽しみながらやりましょう!

 

とにかく笑ってみる:

 それから、私はレッスンでは、なるべく冗談を交えて『がんばる』ことの方よりも『楽しむ』ことの方に重点を置くようにしています。

(注意:レッスンをないがしろにして、関係のないことをすると言うことではありません。レッスンに工夫をこらし、冗談や体験談などを交えて、なるべくユーモラスなレッスンを行い、生徒さんたちに楽しんでもらうようにしていると言うことです。)

 するとどうでしょう。不思議なことに、趣味で語学をやっている人も、試験対策などで真剣にレッスンを受講している生徒さんたちも、みんな明らかに自分たちの目標をどんどん達成できるようになるんです。

 『そんなこと言ったって、いつも楽しいことばかりじゃないし〜』と言いたくなるかもしれません。事実、私だって、年がら年中ジョークを言って、生徒さんたちを楽しませることができるわけではありません。そこで、そんな時の必殺技を公開いたします。それは:

『とにかく笑え~!』

です。

 読者の皆様の『はっ?』って言う声と、頭の上に浮かんだクエッションマークが想像できます。これはどう言うことかと言うと、『理由なんて何もなくても、無理やりでもいいから笑ってしまえば、本当に楽しい気分になってくる』と言う条件反射の原理を利用したものです。で、一度楽しい気分になってしまえば、語学学習でも試験対策でもそれなりに楽しめてしまうからあら不思議!

 私なんて、レッスン中:

『発声の練習をしますよ。は〜い、みなさん。私の後について言ってください。あ・え・い・う・え・お・あ・お。はい、じゃあ今度は笑顔で、は・へ・ひ・ふ・へ・ほ・は・ほ〜、は・は・は・は。じゃあ今度は大きな口を開けてうゎーは・は・は・は!』

って語学の発声練習と言うこじつけをしてよく生徒さんたちに無意味に笑ってもらってます。

 または、親父ギャグをかまして、『シラ〜』となったら、『は〜い、笑って!』と言って、私が先陣(せんじん)を切って、気が狂ったように笑う。

 これ冗談じゃなくて本当に効果があるんです。

 

まとめ:

 『頑張る』のも大事だと思います。でも、『押してダメなら引いてみろ』じゃありませんが、頑張っても思うような結果が得られない状況が続くようでしたら、ぜひ『楽しむ』を試してみてください。そして、『どう楽しんだらいいのかわからない』と言う場合には、『とにかく理由は考えないで、大きな口を開けて笑う』を試してみてください。コツは俳優になりきって『笑う人』を演じきることです。それを3ヶ月も続けるとあら不思議、あなたは、望んでいた結果が得ることができるでしょう。

 

クイズの答え:

 『日本語のサボるの語源である、フランス語(または英語)のsabotage(サボタージュ)とは、どう言う意味でしょうか?』と言うクイズの答えです。選択肢は次の5つで:

①妨害/破壊 工作(ぼうがい/はかい こうさく)

②サボテンのポタージュスープ

③授業中に居眠りをすること

④土曜日に行う祈り

⑤70歳

 で、正解は、①の妨害/破壊 工作(ぼうがい/はかい こうさく)と言う意味です。『sabot』とはフランス語で『木靴』と言う意味なのですが、その昔フランスの労働者が木靴を使って機械を壊したことに由来します。それが、『故意(こい)に機械を壊して仕事を遅らせること』と言う意味になり、『妨害/破壊工作』と言う意味になりました。

 日本語の『サボる』は、おそらくこの『職場の機械を壊して仕事ができない状態にしてしまう』→『仕事をサボる』になったのでしょう。いかがでしたか?ご存知でしたか?

 それではみなさん、今日も最後までお付き合いありがとうございました。次回も宜しくお願いします。