今日は、私がよくレッスンで使っているゲームを一つ紹介しようと思います。外国語の授業で使えるゲーム・アクティビティーの中でも、もっとも生徒ウケする人気のゲームの一つです。ゲームのルールをカスタマイズすれば、子供でも大人でも、入門の生徒さんから上級者まで、皆さんに楽しんでいただけるゲーム・アクティビティーです。
宝探しゲーム
大まかなゲームの内容：
先生がカードを隠すので、生徒は先生が隠したカードを探して先生のところに持って行く。見つけたカードを先生に見せながら、そのカードに書いてある単語やレッスン中に練習した表現を言う。うまく言えたら、そのカードをゲット。
準備するもの：
ターゲットとなる単語や表現が書いてあるカード(２〜４人程度の少人数クラスであれば、１０〜１５枚程度)
ゲームの行い方：
ステップ①：あらかじめ、ターゲットとなる単語や表現、文法事項を教えて、ある程度練習させます。
ステップ②：ルールを説明する。(『カードを探す時に、危ないので走ってはいけない』『カードを先にたくさん見つけてから、複数のカードを一気に先生のところに持ってくるのではなく、１枚見つけたら、そのつど先生のところに持っていく』『モノをどかしてカードを探した場合には、移動したモノはあった場所に戻す』など)
生徒の数が多い場合には、チーム対抗にしてもいいですし、生徒数が２人など少ない場合や、競争が好きでない生徒がいる場合は、『クラス全体で、OO分以内に目標OO枚ゲット』などとしてもOKです。
実際の例：
私は自宅でも自分の娘たち(小２と中２)に週５回、英会話、中国語、スペイン語をローテーションで教えているのですが、今週は『OOしてくれませんか？』と言う表現を練習しています。我が家の様子を例にとって見てみましょう。
練習している表現：
英語：『Can you OO?』
中国語：『能不能OO？(néng bu néng OO ?)』
スペイン語：『¿Puedes OO？』
ステップ：
1. 同じカードのを２セット準備しておきます。で、１セットは反復練習に、そしてもう１セットは宝探しゲームに使います。
2. 私の家には、普段あまり使われていないゲストルームがあるので、あらかじめゲストルームに１セット、カードを隠しておきます。ただし、隠すと言っても、見つけやすいように、わかりづらい場所に置いておく程度です。こんな感じです↓
3. 子供たちとカードを使って反復練習をします(ページの下に、私が作成している絵付きの単語カードのPDFを無料で公開しています。ぜひダウンロードして使ってください)。
4. 『走ってはいけない』とか『１枚みつけたら、別のカードを探さずに、まずそのカードをお父さんのところに持ってくる』とか、『お互いを押したり、邪魔をしたりしない』などのルールを説明します。
5. 我が家の場合は、娘２人の競争ではなく、『OO分以内に目標OO枚のカードをゲット』と言うチームワーク制でやっています(長女と次女の間に６学年の年齢差があるため)。
6. 『Ready, go!』でゲーム開始。
7. 長女が１枚カードを見つけたら、私のところにそのカードを持ってきて、そのカードに書いてある動詞を『Can you 〜？』に入れて、私に言います。うまく言えたらそのカードは得点。で、長女はまた別のカードを探しに行きます。その間、次女も１枚カードを見つけたので、私のところにやってきて... 長女の時と同じことを行います。ターゲットとなる表現がうまく言えなかった場合には、私とリピート練習をして、うまく言えるようになったら得点。
と言う具合です。
昨日は、長女＆次女のペアで、２分以内に１０枚中９枚のカードをゲットできました。９枚目のカードを見つけてから、時間は３０秒ほど残っていたのですが、どうしても１枚だけ見つけることができませんでした。
その見つけられなかったカードと言うのが意外にも、下の写真↓の中のベッドの左上に裏返しで置いておいたカードでした。
まとめ：
英会話教室や地域の小学校、オンライン、プライベートなどで英語や中国語、スペイン語、日本語など、色々な国の人に、色々な言語をかれこれ２０年近く教えているのですが、このゲームは本当に人気なんです。どの生徒さんからも人気ナンバーワン！
ちなみに、このゲームはオンラインレッスンで行う場合は、このページの一番上の写真のように、写真上に隠しておきます。で、画像を拡大するとなんのカードだかわかるようなファイルをあらかじめ作っておいて、アクティビティーをする時にファイルをメッセージアプリで送信しています。
私のようにご家庭で『自分の子供に英会話を教えよう！』と言うパパ・ママ、語学教室で講師をしていて、『何か面白いアクティビティーのアイデアはないかな〜』とアクティビティーのアイデアを探している語学講師の先生、ぜひ試してみてください。
今回私が娘たちに教える際使用した動詞カードの無料ダウンロードは下記のページから↓
英語：『Can you (動詞カード)?』
中国語：『能不能(動詞カード)？』
スペイン語：『¿Puedes (動詞カード)？』
