ねこログ

2児のパパ&主夫で外国語講師をしています。趣味の語学学習や子育て、簡単な男の料理、お菓子作り、家事の悩みや工夫、ライフハックなど色々と書いた雑記ブログです。

スペイン語のレッスン No. 28 : 【Ser o estar, es la cuestión】

ケセラセラセラセラリンコとはどういう意味でしょうか?

 

 先日アニメ『ちびまる子ちゃん』の作者としておなじみのさくらももこさんがお亡くなりになられました。確か私が小学生5、6年生ごろからテレビ放映が始まり、私も家族もみんな毎回楽しく見ていたのでが、非常にショックでした。

 さて、ちびまる子ちゃんのエンディングテーマソングで、『アララの呪文』という曲から出題です。

 作詞はさくらももこさんご本人で、曲はシンガーソングライターの岡本真夜さん、そして歌はちびまる子ちゃんと、お笑いコンビの爆笑問題(爆チュー問題)の曲なのですが、その曲の中に『ケセラセラセラセラリンコ〜』という箇所があります。

 最後の『リンコ〜』の部分は多分語呂がいいからつけたのだと思うのですが、実はこの『ケセラセラ』はスペイン語(が元の表現)なんです。さあ、そこで問題です。この『ケセラセラ』とはどう言う意味でしょうか?

 いつも通り、解答はこのページの後半で。ちなみにヒントを言うと、正しいスペイン語では『Lo que seá, será.』になります。

 さらにもう少しヒントを言うと、『Lo que seá, será.』の『será』は『ser(英語で言うbe動詞)』の未来形です。

  

という訳で今日は英語で言う『be動詞』

スペイン語serestarを見ていきましょう!

 本項のタイトル『ser o estar, es la cuestión (serにするかestarにするか、それが問題だ)』にもあるように、スペイン語を学ぶ者にとって、動詞を『ser』を選ぶか『estar』を選ぶかがしばしば問題になることがあります。それはなぜかと言うと、日本語に訳した時、両方とも訳が『OOいます。』や『OOです。』、または英語では両方とも『Be動詞』になってしまうからです。

 なので、今日は『ser』と『estar』2つの使い分けをマスターしましょう。 

 ちなみに、このブログ及び動画はスペイン語のネイティブスピーカーのアドバイス&確認を受けながら作成しています。格安のネイティブ講師によるオンラインスペイン語レッスンにご興味のある方はこちらをチェックしてください→Udemy

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 それではまず初めに『ser』と『estar』の現在形の変化(直説法現在の変化)を見ていきましょう。まず初めに空欄になっているものをお見せしますので、画面を下にスクロールする前に、『yo OO, tú OO, él OO...』とスラスラ出てくるか確認してみましょう!

ser  (~です、~います)

私は__

 

私達は__

 

君は__

 

君達は__

 

/彼女/それは__

 

彼ら/彼女ら/それらは__

 

 

いかがですか、全て埋まりましたか?正解は↓

ser  (~です、~います)

私は__

soy

私達は__

somos

君は__

eres

君達は__

sois

/彼女/それは__

es

彼ら/彼女ら/それらは__

son

 

 

それでは続けて、『estar』の変化の方も行ってみましょう。

estar  (~です、~います)

私は__

 

私達は__

 

君は__

 

君達は__

 

/彼女/それは__

 

彼ら/彼女ら/それらは__

 

 

正解は↓

estar  (~です、~います)

私は__

estoy

私達は__

estamos

君は__

estás

君達は__

estáis

/彼女/それは__

está

彼ら/彼女ら/それらは__

estan

 

 語学習得にお役立ちの情報:

 私の使っているオーディオブックのダウンロードサイトです↓ 車の運転中やジョギングをしながら、語学学習や読書ができるので重宝してます。私は普段、片耳式のハンズフリーBluetooth(ブルーツース)イヤホンスマホの組み合わせで利用してます。(両耳をふさいでしまうと危険なため)。

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基本ルール

 『ser』も『estar』も日本語にすると『います。』や『です。』になります。まあ、日本語を勉強している外国人にとっても、日本語の『います』か『です』のどちらを使うかの選択は結構悩みの種なのですが... 

 話を戻しましょう。例えば:

『私は太っています。』スペイン語

   →Soy gordo.

    (英語: I am fat.)

     動詞は、serの方を使います。

     (『最近太っちゃった!』って言う時は『Estoy gordo.』)

『私は疲れています。』

   →Estoy cansado.

    (英語: I am tired.)

     動詞はestarの方を使います。

『私は日本出身です。』

   →Soy de Japón.

    (英語: I am from Japan.)

     動詞はserの方

その一方『私は真っ裸です。』

   →Estoy completamente desnudo.

    (英語: I am completely naked.)

     動詞はestarの方を使います。

 

 

『ser』を使うか『estar』を使うかのポイント①:

 一時的な状態について言う時は→estar

 ある状態が長期的・半永久的な場合は→ser

を使うです。

 なので、例えば、上記の『gordo(太っている)』と言う単語を見てみましょう。例文では『Soy gordo(私は太っています。)』と書きました。しかし、もし太っているのが一時的なもの、または『この前までは痩せていたのに、ダイエットのリバウンドで急に太っちゃった!』なんて言う時は、できればその太ってしまった状態が一時的であってほしいので、動詞はestarの方を使って、『Estoy gordo.』と言うこともできます。

 

『ser』を使うか『estar』を使うかのポイント②:

 estarは英語の『state(状態)』と同じ語源

 serは英語の『essence(本質)』と同じ語源

まあ、言いたいことは上記のポイント①と同じことなんです。

例えば、私たち人間、1日のうちに、お腹が空いたり、眠くなったり、疲れたりと時間帯によって色々な状態に変化します。しかし、サラリーマンであったり、ユーチューバーであったり、学生であったりと本質的なものはそんなにコロコロと変わるようなものではありません。なので、時間帯とともに変化しそうな状態を形容する時は『estar』、多少の時間が経っても、本質的なものが変わらない場合には『ser』を選ぶと言う具合です。

 

『ser』を使うか『estar』を使うかのポイント③:

 形容詞の中には、『ser』を使うか『estar』を使うかで、日本語に訳した時の意味が全く異なるものがあります。いくつか例を書いておきますので、そういったものはとにかく丸暗記して覚えてしまいましょう!

-ser listo --- 頭が良いです、利口です。
-estar listo--- 準備OKです。
-ser aburrido ---退屈な人/物です。
-estar aburrido--- 退屈しています。
-ser verde --- 緑色です。
-estar verde--- まだ熟していません。
-ser seguro --- 安全です。
-estar seguro--- 確信があります。
-ser nervioso --- 神経質です。
-estar nervioso--- 気持ちが落ち着きません。
-ser abierto por + 人---(人)によって開けられます 。
-estar abierto--- 開いています。
-ser hecho por + 人---(人)によって行われます。
-estar hecho--- 出来上がっています。
-ser viejo --- 歳を取っています。
-estar viejo--- 老けています。
-ser vivo --- 理解が速い/利口です。
-estar vivo--- まだ生きています。
-ser pálido --- (普段から)青ざめた顔をしています。
-estar pálido--- (今)顔に血の気がありません。
-¿Cómo es usted?--- あなたってどんな人ですか?
-¿Cómo está usted?--- あなたはご機嫌いかがですか?

 

 

『SER』を使った慣用表現
-¿De qué color es OO? --- OOは何色ですか?
-ser de + 地名 --- (地名)出身です。
-ser importante + 動詞の不定形 --- OOするのは重要です。
-ser necesario + 動詞の不定形 --- OOする必要があります。
-La reunión es a las OO.--- 会議はOO時です。

 

『ESTAR』を使った慣用表現
-estar a punto de + 動詞の不定形 --- ちょうどOOしようとしているところです。
-estar de acuerdo con + OO --- OOと同感です。
-estar de pie--- 起立しています。立っています。
-estar de vacacciones--- 休暇中です。

 

動画も準備しておきました。動画を見ながら一緒に練習して、スペイン語で『私は準備OKですよ!』とか、『退屈していま〜す。』、『OOさんは頭がいいですね〜!』などと言えるようにしちゃいましょう!


10分スペイン語会話 第28課:『¡Ser o estar, es la cuestión!』(スペイン語講座 入門・初級 編)

 

日→西の訳練習!

 いかがでしたか?しっかり、動画を見てスピーキングの練習をしましたか?動画を見たら、グッドボタンを押し忘れないようにしてくださいね。そしたら今度は日本語からスペイン語への訳の練習もチャレンジして、さらにスペイン語を上達させちゃいましょう!次の日本語はスペイン語でなんて言ったらよいでしょうか?

 

問題①こんにちは。私はみっちです。

(英語:Hello. I am Mitch.)

 数字の5から1までのカウントダウンがでたら、そこはシンキングタイム!画面を下にスクロールする前に一緒に考えてみましょう! 

5

4

3

2

模範解答は: Hola. Soy Mitch. 

 

問題②私は日本出身です。

(英語:I'm from Japan.)

5

4

3

2

模範解答は: Soy de Japón.

 

問題③私は今マドリードにいます。

(英語:I am in Madrid right now.)

5

4

3

2

模範解答は: Estoy en Madrid ahora.

 

問題④マドリードはスペインの首都です。

(英語:Madrid is the capital of Spain.)

5

4

3

2

模範解答は: Madrid es la capital de España.

 

問題⑤スペイン料理はとても美味しいです。

(英語:Spanish cuisine is very delicious.)

5

4

3

2

模範解答は: La comida española es muy deliciosa.

 

 

問題⑥私たちは今、プラド美術館にいます。

(英語:We are at the Prado Museum right now.)

5

4

3

2

模範解答は: Nosotros estamos en el Museo del Prado ahora.

 

問題⑦プラド美術館にある絵画はみなとても面白いです。

(英語:All the paintings in the Prado Museum are very interesting.)

5

4

3

2

模範解答は: Todas las pinturas del Museo del Prado son muy interesantes.

 

問題⑧しかし、私の子供たちはそれらの絵画に興味がありません。

(英語:But my kids are not interested in the paintings.)

5

4

3

2

模範解答は: Pero mis hijos no están interesados por las pinturas.

 

問題⑨事実、退屈しています。

(英語:As a matter of fact, they are bored.)

5

4

3

2

模範解答は: De hecho, están aburridos.

 

問題⑩美術館はつまらないと言っています。

(英語:They say that the museum is boring.)

5

4

3

2

模範解答は: Dicen que el museo es aburrido.

 

 

まとめ

 はい、と言うわけで、本日はスペイン語の『ser』と『estar』の使い分けを練習してみました。その使い分けの違いをマスターしようとすると、このページの10倍ぐらいの内容になってしまうのですが、とりあえず、一番重要なことは:

 一時的な状態について言う時は→estar

 ある状態が長期的・半永久的な場合は→ser

を使うと言うことです。まあ、間違った方を使ったとしても、大抵の場合言いたいことは通じます。おおらかに、楽しみながら話していただければと思います。

 

さて、それではクイズの答えです。

 ちびまる子ちゃんのエンディングテーマソングで、『アララの呪文』に出てくる歌詞で、『ケセラセラ』の意味なのですが、正しいスペイン語では『Lo que será, será.』で、日本語にすると『なるようになるさ!』みたいな意味になります。『será』は『ser』の未来形で、『lo que __』が日本語にすると『__ことは』のような訳でしょうか。なので、直訳すると『そうなることは、そうなるんだよ。』みたいな感じです。

 ちなみにこれはアメリカの女優・歌手のドリス・デイの楽曲です。英語のタイトルの『Whatever will be, will be』の誤訳が元になったと言われています。本来であれば、スペイン語では『lo que será, será』となるのが正しいのですが、間違えて『que será, será』と訳してしまったそうです。

 

このブログで公開している内容:

 基本は私がYouTubeで公開している、入門・初級レベルのスペイン語のレッスン + プラスアルファです。また動画内で説明しそびれてしまったことや、表を描いて説明する必要があるものなどもこのブログに書いています。ちなみにこちら↓は私のYouTubeチャンネルです。ぜひチャンネル登録と『いいね!』をお忘れなく!

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それから動画を公開してから気づいた間違えなども書いていく予定です。

 

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 全てにお答えするのは難しいと思いますが、できる限りお答えできるように頑張っていこうかと思います。応援宜しくお願いします。また、当ブログは小中学生さんや日本語を学習中の外国人の方もご覧になる可能性もあります。質問やコメント、ご意見をいただける際には、美しい日本語で書いていただけると大変ありがたいです。

 今日もどうもありがとうございました。