今日のターゲットは:
『(場所)にOOがあります。』
『(場所)にOOがいます。』
と言う表現をスペイン語で言えるようにしていきましょう!
この表現が使えると、あなたがスペインやメキシコ、アルゼンチンなどのスペイン語圏を旅行している時に、『この辺に銀行はありませんか?』と尋ねたり、ホテルのフロントで『私の部屋にトイレットペーパーがありません。』、『誰か日本語が話せる人はいませんか?』などと言うこともできるようになります。
それではまず、動画を見て解説を聞き、スピーキングの練習をして見ましょう。
10分スペイン語会話 第12課:『車の中に蚊がいます!』(スペイン語講座 入門・初級 編)
ちなみに、このブログ及び動画はUdemy というオンラインレッスンで、スペイン語のネイティブスピーカーのアドバイス&確認を受けながら作成しています。スペイン語ネイティブによるオンラインスペイン語レッスンにご興味のある方は参考にしてください。リンクを貼っておきます→Udemy
文法
スペイン語の冠詞①定冠詞
まずはじめに冠詞(英語で言う "a" や "an"、"the" )から見ていきましょう。動画の中で軽く説明しているのですが、英語で言う "the (さっき言った、あなたも知っている、その)" にあたるスペイン語の冠詞(定冠詞)は4つあります。
1. el + 男性名詞
例:el cuarto=部屋, el bolsillo=ポケット,
el estudiante=男子生徒
2. la + 女性名詞
例:la mesa=テーブル, la mosca=ハエ,
la estudiante=女子生徒
3. los + 複数形の名詞
例:los cuartos=複数の部屋, los bolsillos=複数のポケット,
los estudiantes=複数の学生(全員男子か、男女両方)
4. las + 複数形の名詞 ※女性名詞オンリーの複数形
例:las mesas=複数のテーブル, las moscas=複数のハエ,
las estudiantes=女学生たち
(名詞の複数形の作り方に関しては『スペイン語のレッスン No. 13』に詳しく載っています。)
そして今度は不定冠詞、英語で言う "a (一つの)" や "an (一つの)" を見ていきましょう。
こちらも次に来る名詞が男性名詞か女性名詞か、単数形か複数形かによって、合計4つあります。便宜上、上記の『定冠詞』の説明で使ったものと同じ単語で見ていきましょう。
1. un + 男性名詞
例:un cuarto=ひと部屋, un bolsillo=ポケットひとつ,
un estudiante=男子生徒一人
2. una + 女性名詞
例:una mesa=テーブルひとつ, una mosca=ハエ1匹,
una estudiante=女子生徒一人
3. unos + 複数形の名詞
例:unos cuartos=数部屋, unos bolsillos=いくつかのポケット,
unos estudiantes=数名の学生(全員男子、または男女両方)
4. unas + 複数形の名詞 ※女性名詞オンリーの複数形
例:unas mesas=いくつかのテーブル, unas moscas=数匹のハエ,
unas estudiantes=数名の女子生徒たち
冠詞に関してその他の注意点:
1. 例外はありますが、基本:
単語の最後が "-o" で終わる名詞は男性名詞
単語の最後が "-a" で終わるものは女性名詞
です。
2. 冠詞の後に続く名詞が女性名詞なのに、発音上の理由で男性用の冠詞を使う単語がいくつかあります。
例:"auga (水)"は女性名詞ですが、『la agua』ではなく、『el agua』。
3. 英語では『数冊の本』と言う場合
『a book→as books』ではなく、『a book→some books』と言う様に『some』を使いますが、スペイン語では
『un libro→unos libros』となります。
『(場所)にOOがいます/あります。』
“Hay OO + (場所を表す表現).”
1. さあ、冠詞の説明が終わったので、今度は実際に『(場所)にOOがいます/あります。』と言う表現を見ていきましょう。
OO に入るところに不定冠詞のついた名詞や不特定の名詞を入れます。
例:
"Hay el libro." ではなく、"Hay un libro." (本が一冊あります。)
"Hay la estudiante." ではなく "Hay una estudiante" (女学生が一人います。)
"Hay los estudiantes." ではなく "Hay diez estudiantes" (学生が10名います。)
この『Hay + (名詞).』で『(名詞)があります/います。』と言う形は、『定冠詞(el, la, los, las)のついた名詞があります。』と言う形では普通つかえません。
『漠然とOOがあります/います。』と言う場合の表現です。もし『私がさっき言ったその本があります。』などと言う表現はまた別の課で練習します。
2. そして、『どこどこに』と場所を表す表現を付け加えればOKです。
例:
"Hay un libro en la mesa."
(テーブルの上/中に本が一冊あります。)
"Hay una estudiante debajo de la mesa."
(テーブルの下に女学生が一人います。)
"Hay 10 estudiantes delante de la mesa."
(テーブルの前に学生が10名います。)
3. 否定文『OOはありません/いません。』
と言う場合は "No hay + 複数形/不特定の名詞"
例:
"No hay libros en la mesa."
(テーブルの上/中には本はありません。)
"No hay agua en el vaso."
(コップの中には水がありません。)
4. 疑問文『OOはありますか/いますか?』
と言う場合は "¿Hay + 複数形/不特定の名詞?"
例:
"Hay un libro en la mesa?"
(テーブルの上/中には本は一冊ありますか?)
"Hay unos libros en la mesa?"
(テーブルの上/中には本が何冊かありますか?)
"Hay libros en la mesa?"
(テーブルの上/中には本がありますか?)
"¿Hay agua en el vaso?"
(コップの中には水がありますか?)
動画内で出てきた単語・表現
-en el cuarto---部屋の中に
-en el bolsillo---ポケットの中に
-en la mesa---テーブルの上に
-mosquito---蚊
-libro---本
-televisor---テレビ受像機
-juguete---おもちゃ
-mosca---ハエ
-araña---クモ
-mesa---テーブル
-silla---椅子
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まとめ
はい、これでスペイン語で
『OOは__にありますか?』や
『OOは__にあります。』
『OOは__にありません。』
と言う表現が言える様になりました。なので、『この辺に銀行はありますか?』と尋ねるのであれば『¿Hay un banco por aquí?』となります。
また、ホテルのフロントで『私の部屋にトイレットペーパーがありません。』と言うのであれば『No hay papel higiénico en mi cuarto.』と言っていただければOKです。文法的にはまだ説明していない文法もあるのですが、『誰か日本語の話せる人はいませんか?』というのであれば、『Hay alguien aquí que hable japonés?』となります。ぜひスペイン語圏をご旅行された時にお店やホテルなどで使えるとかっこいいですね。
最後に:
はい、今日は以上です。今日も最後までどうもありがとうございました。このブログがみなさんのスペイン語学習のお役に立てれば幸いです。
あっ!それと先程、『このブログとYouTube動画の内容の確認をスペイン語のネイティブスピーカーにお願いしている』と言ったのですが、実は私自身も外国語の講師やってるんです。母国語は日本語なんですが。そこで、もし私の行っているオンライン外国語講座にご興味のある方は、お教室のサイトにアクセスして、お気軽にお問い合わせください→外国語教室Mitch